あびろぐ-アールビバン

行って観て初めてわかるワンダフル美術館_Vol.2

公開日: 未分類

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皆さんこんにちわ。ギンザのライオンです。ようやく2月になったけれど、2月というのは実に不思議な月だ。1月の正月行事にはじまる浮き足立った気分もとっくに消え、2月にもなると、昔から言う「大寒」とか「立春」とか、日本独特の四季の移ろいを24季に分けた24節気なるものにその度ごとには納得しつつも、なぜ、一年のうちで最も寒いはずの「大寒」が1月20日で、春を感じるはずの「立春」が2月4日なのか、「大寒」と「立春」のあいだわずか2週間、15日しかないのはなぜなんだ!?と強い疑問に襲われながら、「立春」の前日の2月3日が「節分」で、と言うことはまさに季節を分ける頃なんだな、とまた納得しつつ、しかし東京に雪が降るのは決まって2月後半から3月だよな!ということは「立春」過ぎてから雪が多くなるのは、“この移り変わる季節の繊細な感覚がおわかりかな?”と、現代人に投げかけられた先人のかすかな嘲笑のような気がして複雑な思いで暦をめくっていくのがここ数年続いてきたからだ。2月の不可思議な感触はそれだけはない。2月の暦をめくっていくと、当然28日で終わる。うるう年は29日だ。それは当たり前のようだが、ここで疑問が生じる。なぜ、365日を12ヶ月で割り切れない日数の調整や、うるう年の調整を、2月でやるんだ?最初の1月か最後の12月じゃあないんだ?あるいは年度終わりの3月じゃあないんだろうか?

前置きが長くなってしまった。いつだったか知人から“前置きが長いよ~”と言われたがこれがスタイルのようなものだからどうしようもない。今回は“ワンダフル美術館”の話しの2回目。千葉県佐倉市にある<川村記念美術館>。制作なぞをやっている方はよく知っていると思うが、印刷関連の会社、DIC(ディック)が造った、自然に包まれ環境に配慮した美しい美術館だ!JR佐倉駅または京成佐倉駅前から1時間に2本の間隔で美術館から送迎バスが出ている。30分ほどバスに揺られると、見渡す限りの田園(野菜畑)風景のなかに、突如として深い森に抱かれた<川村記念美術館>の入口でバスは静かに停まる。

緑に覆われた美術館へと続くエントランス。美術館というよりは自然散策の小道に入っていく感じだ。エントランス左手には、実によく均整の取れた佐藤忠良のブロンズ《緑》が出迎える。“いらっしゃい!” いや違うな、“まあ、よくいらっしゃってくれましたわ・・。”って感じだ。
緑に覆われたエントランス

緑の小道を抜けると一変して美しく整備された広場に出る。ヨーロッパの城砦のような大きな円筒形の美しい建物とそれに続く展示室のエレガントな建物、さらに緑の芝生が目に飛び込んでくる。都市によくある美術館とはどうも勝手がちがうな。いいぞいいぞ!これから起こるアートとの劇的な出会いに次第に胸が高鳴る!
整備された広場

美術館入口の左手にあるのは巨大な赤い椅子のような作品。清水九兵衛《朱甲面》。
清水九兵衛《朱甲面》

かたや美術館入口の右手にあるのはやたらとでかい、金属のゴミを脈絡なく溶接して山のように積み上げたオブジェ。フランク・ステラの《リュネヴィル》だ。ポップアートのステラだが、こんなのもあったのか、と唖然。雨上がりの雫を表面に残して鉛色に光る金属の塊がなぜか美しい!
フランク・ステラ作リュネヴィル

美術館の中は川村記念美術館が所蔵する中世から現代までの魅力的な作品が常設で展示されている。館内は当然写真撮影禁止である。これは常識である。しかしこの美術館をいちやく有名にした話題の作品、現代表現主義の作家、バーネットニューマン《アンナの光》があるニューマンルームの前に来て、俺は罪を犯してしまった。あまりにもシンプルで深いニューマンの赤い光に俺の頭も身体も神経もぐちゃぐちゃに飲みこまれてしまったのだ! これは観るべし。いや体感すべし!!すげーっ・・・・・・  ・・  ・
美術館の中

この美術館のもうひとつの特徴はこの自然だ!まるでヨーロッパの王侯貴族の領地のような森。チャイコフスキーの<白鳥の湖>さながらの池、その名も「白鳥池」だってある。とうぜん白鳥もいる!
白鳥池

巨大な蓮池。いや、巨大な蓮が密生した池だ。注釈をみると、なんでも大賀一郎という教授が千葉県の2000年前の泥炭層のなかから発掘した種子から育てた蓮だそうだ。したがってその名も<大賀蓮>。
大賀蓮

整然と林立したスギ林。木漏れ日がやさしい。
スギ林

もう少し奥に行くと散策にちょうどいい庭園風の道が続く。どことなく英国風な様子だ。
庭園風の道

森だけではない、いろんな植物園もある。一面のひまわり畑だ!
一面のひまわり畑

さらに林の中をずんずん歩いていくと奇妙な植物のプランターがあるぞ!ギョ!なんだなんだこれは!「へびうり」・・・長さが1メートル50センチほどあるが現在も成長中だそうだ。
へびうり

そして30ヘクタールもある敷地内の中央は驚きの空間だ!ここはアート広場。なんだこれは!?と言う表現がピッタリの巨大彫刻。やはりといえばやはりのヘンリー・ムーアだ!“巨大彫刻だったら俺だぜ!”と言わんばかりに黄金に輝いているぞ!
ヘンリー・ムーアの巨大彫刻

『白鳥池』には白鳥以外の鳥もいた。これは頭におおきな瘤がある<シナガチョウ>。でかい身体をゆすりながらこっちに向かってきたぞ。グワ”-ッグワ”-ッグワ”ッと、世にも恐ろしい声で近寄ってくる。『白鳥池』にはこのほかにも<コブハクチョウ>はじめ<オシドリ><マガモ><フランスガチョウ><カワウ>がいる。
シナガチョウ

シナガチョウと現代彫刻。
 シナガチョウと現代彫刻

こんなふうに、川村記念美術館は全部で30ヘクタールもある敷地の中で、美術品だけではなく、樹木、草花、野鳥、昆虫まで、とにかく一日中たのしめるワンダフルな美術館だ!もちろんアートグッズショップやレストランだってある。一度行って見る価値ありだ。桜の季節なんかはいいいだろうなあ。なにせ佐倉にあるし・・・。

※おまけの写真
青蛙

自然散策路にあるトイレの手洗い場で見つけた青蛙。ヒタヒタと動きながら午後の湿った空気を楽しんでいた。カメラを向けるとやはりヒタヒタと逃げるが如し・・

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