あびろぐ-アールビバン

東京駅は大正ロマネスクの芸術品!

公開日: 一般

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 日本列島を駆け抜けるように台風17号が過ぎ去っていった昨日、10月1日、何がある日だったかお分かりかな?・・・衣替え?内閣人事?・・・まあそんなこともあるねえ。しかし、この日朝から晩までテレビでも特集に特集を重ねていたのが「東京駅の竣工復元リニューアル」だ!日本で最初の独立した民間建築家、辰野金吾による欧米列強の建築文化を凌がんがほどの勇壮・壮麗・長大・繊細・華麗・上質・剛健・こだわり・ガンコな設計による壮大スペクタクルな東京駅舎は、大正3年に完成!大正12年の関東大震災でもビクともせず、威風堂々たる威容をかの行幸通りを正面に、まさに皇居に土俵入りのごとく両腕を拡げていたのだが、昭和20年の東京大空襲で、あのにっくきB29に遣られちまったのだ!!終戦後、駅舎は南北2つのドームと建物の3階部分を失い、2階建てのまま壮麗な2つのドームを簡易な八画屋根に修復した東京駅舎は長いこと日本人に愛されいてきたのだ。ところが伝統の建築物を古臭いと切り捨てひたすら現代化、高層化を標榜する当時の国鉄のお偉方やおそらく運輸省あたりのセンスのないバカ官僚連中から、東京駅超高層ビル建替え論が頻発するが、国民、市民の大反対署名運動によりなんとJR東日本は平成19年に勇断の方向転換!なんと約100年ぶりに建設当時の設計に戻すことを発表、ここ5年半ほどかけてようやく大正3年に建築された当時の姿に蘇ったのだ!!なんともいい話じゃあないか!
 
 そういやあ、東京駅、ずーっと工事してたなあ・・。確かに修復とは書いてあったが、こんな大規模完全修復とは知らなかったのだ。いい仕事やるじゃあないか!!

 ということで、10月1日に記念式典を予定していたらしいが、これが台風のため中止に。それでもニュースを聞いて駆けつけた人は多いだろう!古今東西の建築を愛する小生も遅ればせながら夜の東京駅へと降り立った!

リニューアルした東京駅を行幸通りのセンターラインから望む。全長335メートル(!)の駅舎はカメラに収まりきらない。それでも、3階建てとなったため、全体のボリューム感は以前とは全く違う迫力だ!実際に行って見てくれたまえ。建物の重量感が違う!
リニューアルした東京駅

南口に行って見た。大正ロマネスク様式の豪華だがおおらかなデザインに、辰野金吾が愛知県産にこだわったという独特の色の赤レンガが美しい!
東京駅南口

いよいよ南口ドームへ。
南口ドーム

おお!ドームの内部が出来たせいで、天井が天空まで輝き、広がっているようだ!まるで現世と精霊の世界と神の世界が3層になってたゆたっているかのごとく、なんともいえない神聖な空気感が伝わってくる!
ドーム内部

そろりそろりと天井を見上げる。だんだんと厳かな気分になってくる!俺の頭の中にはヨハン・セバスチャン・バッハの「ミサ曲ロ短調」がグワ~ン!と鳴り響く!やあ、67年ぶりのドーム天井よ。こんにちわ!!
ドーム天井

そしてドームを真上に望む。じっさい、この日がお披露目とのこともあり、この天井(天上)には震えた。う、うつくしい。落ち着きのある黄色とホワイトの柔和な配色。大正ロマンあふれるロマネスク文様の複雑なレリーフ!いつのまにか俺の頭の中にはバッハの「ミサ曲ロ短調」から変わって、ぱっと華やかなヘンデルの「水上の音楽」が鳴り響いていた!
ドーム真上

鷲の彫刻。八方に向かって羽を広げ羽ばたく荒鷲の勇猛な姿は、欧米列強に立ち並び、日本の国家の威厳と国民の発展の姿をあらわす、まさに当時の日本の気概と象徴だ!
鷲の彫刻

秀吉の兜の柄をモチーフにあらわしたというレリーフと、干支の動物のレリーフ。今回の修復の見所だ!
秀吉の兜の柄をモチーフ

今回の東京駅の修復はいろんな意味があるに違いない。
そもそも国の重要文化財の建物なのだ。500億くらい(だったかな?)かけて修復リニューアルするのはけして無駄なことではないだろう。政治・経済・文化を高め、世界に羽ばたこうとする100年前の明治から大正時代の日本人の覚悟のほどがみえる。日本近代建築の大傑作なのだ!現代の日本人には襟を正すべきことじゃあないだろうかねえ?だからこそ、この建築物に魅せられるのだ!外見だけじゃあなくて、ステーションホテルやギャラリーやいろんなところに修復が施されたらしいからぜひ皆さんも行かれてみては!!

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